都議選まで1カ月 NHKマイあさラジオ
NHKマイあさラジオ「ニュースアップ」 6月2日放送
アナウンサー:東京都議会銀選挙の投票日まであと1カ月です。
小池知事は昨日(6月1日)地域政党都民ファーストの会の代表に就くことが決まりました。
小池知事は都議選に向けて前面に出てきたということでしょうか。
解説委員:まさに前面に出てきたということですね。
今話が合ったように、今回の都議選、告示が今月23日、投票日が7月2日ということで、ちょうどあと1カ月ということですね。
キーワードは、小池都政の信任ということだと思います。
となりますと、もともと都民ファーストの会は、小池さんが中心となって結成されたことは間違いないんですけど、これまでは特別顧問というかたちで、形の上では一歩下がって活動してきました。
ここにきて前面に立ったということは、都議選を戦ううえで有利だと判断したんだと思います。
アナウンサー:これはどういう理由からでしょうか。
解説委員:先日ですね、自民党東京都連の幹部と話をする機会があったんですが、都民ファーストの弱点と言いますと、やはり小池さんの人気を受け止めきれていないということなんじゃないかと分析していました。
ですから小池さんとしては、自ら都民ファーストとの結びつきを強めることで支持の拡大を狙ったんじゃないかということです。
そして、小池さんは昨日、自民党に離党届を提出しました。
アナウンサー:確かに自民党の党籍が残ったままでしたね。
解説委員:そうなんですね。
ですから自民党ばかりでなく民進党などからも、まず自民党を離党してけじめをつけるべきではないかという意見が強かったんですね。
それをかわす狙いもあったんじゃないかと思います。
アナウンサー:対立が激しくなりそうですね。
解説委員:そうですね。
自民党との対立が激しくなることはなるんでしょうけど、有権者にとっては分かりやすくなったんじゃないかという気もします。
党籍を残しながら自民党と戦うというのは、これは分かりにくいという声もありましたので、戦いの構図がはっきりしたという点ではよかったのかなという気はします。
都議選の焦点ですけど、都議会の過半数を都民ファーストの会と選挙協力を進める公明党と東京生活者ネットワークも選挙協力を行うんですけど、こうした勢力で過半数を占められるかどうかが一つの焦点だと思います。
もうひとつ、今小池さんに対して対決の姿勢を強めている自民党が引き続き第1党を維持できるかどうか、これも焦点ですね。
さらに国政選挙並みの体制で臨む共産党や民進党に加えて維新ですとか社民党、ここが議席を上積みできるかどうか、これも注目されると思います。
都議選の投票日まであと1カ月ですけど、各党とも選挙に向けた態勢は整いつつありまして、この活動がこれからさらに本格化してくるものとみられています。