巨人軍最大の屈辱 球団初の12連敗 TBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ」
プレゼンター:サンキュータツオ
プロ野球巨人、球団史上初の泥沼12連敗
プロ野球の巨人は昨日(6月7日)交流戦の西武戦に0対3で敗れ、球団史上初12連敗を喫しました。
試合後、高橋監督は「これは現実だと全員で受け止めないといけない。まだ挽回のチャンスはあるので頑張るしかない」とコメント、巨人は連敗を12で食い止めるべく今夜も西武戦に臨みます。
サンキュータツオ:大鵬、卵焼きとともに勝っても負けても話題の巨人軍ですが、リスナーからメールをいただいています。
「かなり深刻な状況だと思います。私はアンチ巨人なのですが、これだけ弱いとまったく張り合いがないですね。オフシーズンに嫌がられるほど補強をして盤石だったはずなのに、どうしたことでしょう。そこそこ強い巨人を倒すことに醍醐味を感じて来たのに悲しい限りです。」
アンチ巨人からもこう言った声が上がっております。
実は、この12連敗というのは、長嶋茂雄監督体制の1975年に、11連敗して以来の記録なんです。
もちろん球団ワーストです。
二けた連敗も原辰徳監督体制の2006年6月に10連敗して以来、ということで10年以上遠ざかっていたんです。
そして、本拠地東京ドームでの8連敗は球団ワースト記録中です。
実は、プロ野球で10連敗したチームが優勝した例は過去ありません。
現在23勝32敗で借金9、借金9で優勝したチームも過去ありません。
巨人には厳しいデータが続々と出ております。
あまりの連敗に巨人OBから嘆きの声が届いております。
王貞治さん「うまくいかないときはいかない。考えすぎてもダメ。打者が10点ぐらいとらないと」
豪快なコメントですけどね。
広岡さん「今の巨人軍は伝統のユニフォームが似合わない選手が多すぎる。」
また、2006年に10連敗した際にも選手だった安倍真之介選手もコメントしております。
「10年前に負けた時に、どうやって勝ったか覚えていない。」
現役で唯一なのに何忘れてんだという話なんですけど、巨人は10連敗以上は過去3回しかないという、もともと連敗の少ないチームだったんです。
下には下がいるということで、これまでの連敗記録を振り返ってみます。
第1位:ロッテ 98年の6月から7月にかけて18連敗
第2位:16連敗 47年前のヤクルト
第3位:15連敗 71年前の中日と48年前の南海
記憶にもないぐらいさかのぼらないとないんです。
ここ20年だと、2008年の横浜ベイスターズ14連敗というのがあります。
広島も今は強いですけど、99年に13連敗しています。
一番近いのだと西武が2015年に13連敗したという記録があります。
ほとんどがシーズンを最下位で終了しています。
巨人、現在12連敗で借金9、いったいどうなるのでしょうか。
巨人がクライマックスシリーズに残る可能性を考えてみました。
過去のクライマックスシリーズを見ると、セリーグで3位突破の成績で一番低かったのが2012年のヤクルト。
最低勝数68で3位でした。
143試合で68勝です。
勝率で見ると、2013年の広島が4割8分9厘の勝率でクライマックスシリーズに行っています。
過去の勝ち星を平均しますと、勝ち星が71.2必要です。
勝率は5割8分。
半分は勝たないといけません。
現在巨人の成績は23勝32敗ですから、残り48勝から49勝が必要という計算になるんですが、クライマックスシリーズ首位ではなくて優勝したパターンが2010年のロッテが3位からクライマックスシリーズを制して日本シリーズに出場、日本一に輝いています。
この時が、75勝67敗2分け貯金8、貯金8というといま借金9ですからこれから17積まなきゃいけないとなると、かなり難しいかなという感じがします。
現在の順位から計算すると、クライマックスシリーズに出るためには巨人は残り55勝33敗くらいがラインだと言えます。
可能性は30%くらいはあるそうです。
というわけで巨人泥沼の12連敗。
どこまで負け続けるのか、そして浮上はあるのか、
注目していきたいと思います。