読むラジオニュース

ラジオニュース書き起こし

東芝の半導体事業売却は迷走中か・・・

TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ」6月22日放送

 

朝刊読みくらべ

 

東芝は、半導体メモリ事業の売却交渉で、アメリカ・韓国・日本の合同企業体と交渉しようと言うんですけど、今日の新聞の見出しを見ると、大丈夫か?と思うんですね。

 

日本経済新聞では、「見切り発射。」こう言ってるんです。

というのは、自社の同意がない売却に反対する協業先のアメリカのウエスタン・デジタル、ここが対立していて、まだ解消していない。

28日の定時株主総会を前に見切り発射したと。

こういうふうに書いています。

朝日新聞は、「迷走、東芝

と書いています。

どうもあまりこの見切り発車は、評判がよくないですね。

なぜかというと、ウエスタン・デジタルというところが売却に反対しているわけですね。

なぜか。

日本経済新聞、「ウエスタン・デジタルの意図は、売却交渉を撤回に追い込んで、有利な条件で一緒に協業する四日市工場での権益を拡大することにある」というふうに東芝は見ている、というんですが、

朝日新聞、「東芝半導体メモリを共同生産するウエスタン・デジタルは今回の売却は一方的で契約に違反すると主張している」というんですね。

そして「売却の差し止めを国際仲裁裁判所やアメリカの裁判所に訴えている」

もし、これでもってそういうかたちになると、半導体の交渉をしても、それが差し止めになってしまう可能性が出て来るということで、果たして東芝の思惑通りに、これが進むかという保証がないんですね。

「紛争が長引いた場合、東芝は円滑にメモリ事業を売却できない、というシナリオも起こりうる」というふうに日本経済新聞は書いています。