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過激派組織ISの脅威 朝刊読みくらべ

TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ」7月12日放送

朝刊読みくらべ

 

過激派組織ISが拠点としていたイラク北部モスルの制圧が完了したとして、

アバディ首相が正式な勝利宣言をしました。

毎日新聞ですけど

そのイラク、モスル陥落後もモスルの西およそ50キロにあるタルファル、

南120キロのハウジャ、というところなどで、

まだISが勢力を維持しているということで、

アバディ首相は、

ISの残党の掃討を続ける

と言って、まだまだ不安材料がある。

朝日新聞は、

今度はISが首都と称していたシリア北部のラッカに関心が移ると言います。

ラッカはアメリカ軍が空爆や武器提供を受けているクルド人勢力を中心とする

シリア民主軍が包囲してるんですけど、

これとは別にアサド政権軍も自力でのラッカ解放を狙っている。

ここは後ろ盾にロシアがいますので、

ロシアとアメリカが後ろ盾になってて、

この二つの国の軋轢を生む可能性があると言っています。

産経新聞は、

このISの影響がアジアにも及んできていて、

フィリピン、ミンダナオ島のマラウィーを占拠したのが5月の下旬。

ここにもISがはびこってきている。

さらには、インドネシア、ここでもテロのネットワークが形成されている。

そして、こうした状況は日本にとっても無関係ではなくて、

公安関係者は、

東南アジアから距離も近く日本ののど元近くまでISが迫っている。

対岸の火事ではない。

と警告を発して、情報収拾に走り回っています。