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閉会中審査。首相出席へ。 朝刊読みくらべ

TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ」7月14日放送

朝刊読みくらべ

 

朝日新聞ですけど、

一旦断った首相出席の閉会中審査を自民党が一転して受け入れた。

という記事です。

見出しは、

首相、追い込まれて出席

と書いています。

野党だけでなく、与党内からも直接の説明を求める声が出始めて、

安倍首相が判断して、追い込まれた政権の姿が映る

と書いてあります。

毎日新聞も、

首相、求心力低下を危惧している

ということで、

逃げ回ったと言われるよりは説明した方がいい

という判断が働いたというんですが、

ただ首相の関与を否定する明確な材料に乏しい中、

疑惑を払拭することができるかどうかは不透明

と書いてあります。

この2紙は、いずれも政権側が追い込まれて、なかなか説明できないんじゃないか

という考え方があるんですが、

一方、読売新聞です。

こちらは、

集中審議の最大の争点は、

国家戦略特区によって52年ぶりに認められた獣医学部新設について、

首相の意向で行政手続きが歪められたかどうか

こういうふうに言っています。

これについては、衆参両院が10日に行った閉会中審査で

学部誘致を進めた前の愛媛県の知事は、こう言っています。

特区が、岩盤規制に穴を開けて、歪められていた行政が正された。

つまり、むしろこれまでの規制が行政を歪めていたんだということを考えとして示したんだと、

ですから、首相周辺は、正々堂々と規制改革をやったんだ

と説明すればいいのではないかと言っているので、

首相をどう追求するかは野党側にかかっていて、

材料がなければ結局は政府自民党ペースで

首相が出席しても何ら追求できないということになりはしないかと思います。