稲田防衛大臣、PKO日報の組織的隠蔽を了承と一部で報道
稲田防衛大臣、PKO部隊の日報隠蔽を了承か
稲田氏も政府も一斉に否定
南スーダンでのPKO(国連平和維持活動)の日報について、陸上自衛隊が保管していた事実を非公開にすることを稲田大臣が了承していたと、一部で報道されました。
この問題について、稲田大臣や政府は揃って否定しました。
稲田大臣:書かれているような隠蔽を了承したとか、非公表を了承したとか、そういう事実は全くありません。
また、菅官房長官は記者会見で、そのような事実はないと稲田氏は申し上げていると述べ、稲田大臣が辞任する必要はないという認識を示しました。
一方、民進党の山井国対委員長は、自民党側に内閣改造を待たず稲田大臣を直ちに罷免するよう求めました。
南スーダンのPKOに参加している陸上自衛隊の日報をめぐり、防衛省自衛隊の最高幹部が今年2月15日の会議で、陸自内に日報が保管されていた事実を非公開とする方針を決め、これを稲田防衛大臣も了解していたと一部で報道されました。
またこの会議が行われた2日前の2月13日にも事前説明という位置付けで陸上幕僚監部の高級幹部が電子データがあったことを報告していて、稲田大臣は2回にわたり報告を受けていたにもかかわらず、3月16日の国会で、「報告はされなかった」と述べ、「徹底的に調査し、改めるべき隠蔽体質があれば、私の責任で改善していきたい」と発言しました。
また隠蔽を決めた会議に出席していたと報じられた防衛省の黒江事務次官は、「稲田氏が非公開を了承した事実関係はないと思う」と否定、そして豊田官房長も2月15日に会議があったかどうかについて、「私の記憶では絶対ないはずだ」と強く否定しました。
荒川:近藤さん、これは相当詳しく報じてますよね。
近藤:一部報道という言い方なんですけど、デスクなりなんなりの仕事に僕が携わっていたとしたらですよ、裏付けをどう取っているのか、ひとつふたつは押さえますよ。
間違い無く、そういうネタですよ。
その時に、微妙だなと思えるのは、了解の仕方ですよね。
それは文書に残っているのか、頷くような了解なのか、
単に口頭でのやり取りの中で空気を読んで了承したのかというレベルの話なのか、
そこら辺は非常に判断が微妙だと思うんですよね、否定している以上。
ただし、こういう話が今頃出てくるということは、稲田大臣の周辺の空気の冷ややかさですよ。
漏れてくるんだと思うんですよ、そういう話が。
稲田さんをかばうというよりも、冷ややかな空気の中で生まれてきている気配がありますよね。
だからそこから、おそらく書いたジャーナリストは、もっとくるかもわからないですよね。
荒川:それなりの記事にしているだけの裏は取っているということですかね。
近藤:取らないと書けないですよ、この話は。
思いつきで書ける話じゃないですから。
何らかの情報があって、提供されたか掴んできたか、あって書いてるとしか思えないです。
それは当然我々の感覚ではそうです。
それと、今問題になっているのは文書ですよ。
文書を悉く否定するでしょ。
無いだの、焼却しただの。
役人が書く文書というのは、行政がいかに公平であるかということを、後世にもチェックして貰うべく書いてるんですよ。
政権が変わってもチェックできるわけですよ。
それと同時に行政は公平なんですよという証拠をひとつひとつ残していくから彼らは書いてるんですよ。
民主主義の根本なんです。
そこのところで、嘘がまかり通ってきてるということがあるから、こういう問題も起きてくるわけです。