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稲田防衛大臣はスケープゴート? 朝刊読みくらべ

7月20日放送「森本毅郎・スタンバイ」

 

今日の毎日新聞ですが、

稲田防衛大臣南スーダンのPKO部隊の日報の隠ぺいを了承したとされる問題について、

「隠ぺいを了承したことはない」

と否定しました。

緊急会議をやったということについてはも

「開催した事実はない」

会議の2日前の13日に電子データ保管の報告を受けたという報道も、

「そんなことはしていない」

と否定しました。

これについて、もし陸自内でデータが見つかったことの報告を受けていないとすると、

幕僚長に報告された1月17日から報道でデータが明るみに出る3月15日までの

約2か月間稲田さんの関与なしで防衛省幹部が対応を協議していたことになるから、

蚊帳の外にあったんじゃないか。

もし、一方で何らかの報告が上がっていたとしたら、

これはやはり事実上の隠ぺい了承とみなされる。

どちらにしても、つらい立場だという話です。

朝日新聞は、

防衛省は特別防衛監査をやろうとしているわけですね。

それは防衛大臣直轄の防衛監査本部が担当していますから、

隠ぺい工作などの有無を調べているんですけど、

関与が疑われる防衛大臣が支持して監査するという変な構図になってしまって、

茶番じゃないかと見られてしまうと心配しています。

産経新聞は、

なぜ稲田さんが隠ぺいに関与したと報道されたのかというと、

稲田さんや幹部に不満を持つ陸自の幹部が情報源ではないか

特別防衛監査の結果、陸自が一方的に責任を押し付けられてしまうというのでは

かなわんというので、情報をリークしたのではないかという疑心がある。

と言っています。

いずれにしても、格好のスケープゴートになってしまったという辛い話です。