「加計・森友」問題をうやむやにさせないための記事 朝刊読みくらべ
7月31日放送 「森本毅郎・スタンバイ」(TBSラジオ)
加計学園や森友学園をめぐる問題をうやむやにさせないための記事というのが、
まず東京新聞は一面で、首相が加計学園の獣医学部新設の申請を知ったのは1月20日といった問題について、これは首相が大臣規範を意識したせいではないかという記事です。
首相は国家戦略特区の諮問会議の議長、加計さんは関係業者にあたる可能性がある、
1月20日にはじめて加計学園の計画を知ったと答弁したんですが、
その前は知らなかったということにすれば、過去の会食は関係業者からの饗応にあたらない と考えたのかもしれない。
東京新聞が、内閣府が用意した安倍首相の答弁書を入手したんだそうですが、
そこには1月20日の文言は書かれていないそうです。
ですから、野党に「いつ」と責められた首相が疑念を払拭するために窮余の一策として、1月20日で予防線を張ろうとしたんじゃないかというのがひとつ。
それから朝日新聞、いろいろな加計問題をめぐるやり取りなどで、官僚が「記憶にない」「記録にない」と答弁するのは、一体官僚というのは誰のために働いているのかと、国民のためなのか、それとも政権のためなのか、という話なんですが、
どうも人事を支配されていて、物言えば唇寒しという気分が漂っているのが今の官僚だというんです。
なんでそうなっているかというと、首相や官房長官が部長級以上の官僚人事を支配しやすくする内閣人事局が発足してからだ、ここで首相側近の萩生田副官房長官が内閣人事局長を務めている。
これでは好き嫌いで決まっていしまうに違いない。
この問題を解決しなきゃダメだっていうのが趣旨ですね。