トランプ政権のスカラムッチ広報部長が10日で解任。その背景とは? 朝刊読みくらべ
8月2日放送 「森本毅郎・スタンバイ」(TBSラジオ)
アメリカのトランプ政権で、スカラムッチ広報部長がわずか10日で解任された問題、
朝日新聞は、
元軍人の影響力が強くなった
という記事を書いています。
新しい首席補佐官ケリーさんですけど、軍出身ですね。
この人に大統領はすべての権限を与えた。
全職員がまずケリー氏に報告するという方針を出したというんです。
こういう話になっています。
ケリーさんは、このスカラムッチ氏を全然信用していなかった。
規律や信頼性に欠けるとして、解任を要請したと見られている。
こういう話なんですね。
しかし、どうしてこんなに信用しなかったか、という具体的な話が
産経新聞に出ていまして、
それは、このスカラムッチ氏がアメリカで投資会社「スカイブリッジ」という会社を設立したんです。
ところが、政権入りするために、このスカイブリッジの持ち分を売却するという案件がありました。
スカイブリッジは、海外の投資会社2社が買収を申し込んでいるんですが、その1社は、中国共産党幹部の影響がうかがわれる中国の政府系の複合企業の傘下企業、もう1社は、ベネズエラのチャベス前政権と近いとされる銀行家が背景にいる。
両方ともアメリカにとっては安全保障上「大丈夫か?」という企業なわけですね。
ですからやはり、ケリーさんは軍人として国の安全保障上の障害になるんじゃないかということで、スカラムッチさんが新たな爆弾を抱える可能性があると見て、切ったんではないか。
これはなかなか具体的で面白い話だなと思いました。
こういうところが背景にあったんですね。