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溶ける民進党。細野元幹事長が離党を表明。

8月4日 「荒川強啓デイ・キャッチ!」

 

民進党の細野元幹事長は今日、自身のグループに所属する国会議員に対して、離党して新党を作りたいと述べ、民心党から離党する意向を表明しました。

細野氏の離党には民進党の議員数名が同調する見通しです。

細野氏は離党後、小池都知事が事実上率いる地域政党都民ファーストの会に近い無所属の国会議員と連携を模索すると見られています。

 

荒川強啓:細野議員、どんな人物なのか改めてまとめてみます。

 

細野氏は現在45歳、2000年の衆院選に静岡から出馬して初当選、これまで6回の当選を果たしています。

民主党政権時代の環境大臣や党の幹事長など要職を歴任してきました。

去年9月に行われた民進党の代表選では、自身の不出馬と蓮舫氏の支持を表明し、蓮舫氏が当選した後は代表代行に就任しました。

しかし今年4月、雑誌で自身が考える憲法改正案を公表したところ、党の方針と異なると批判が相次いだことから、代表代行を辞任していました。

 

それでは、TBSラジオ国会担当の武田記者に詳しく聞きます。

まず、今回の細野議員の離党、なぜこのタイミングだと見ますか。

 

武田:8月の終わりになると民進党の新しい代表を選ぶ選挙が始まります。

それまでに決めないと、そこで代表選挙に投票してから離党したのでは、格好悪いですし、筋が通らないということで、今のタイミングになったわけです。

細野さん自身は、4月に代表代行を辞任した時から、ふたつ選択肢を持っていたわけです。

ひとつは、6月に行われた静岡県知事選に出馬する。

もしくは、民進党から離党する。

いずれにしても、その先に細野さんとしては小池さんの都民ファーストの会と連携するということを青写真として描いていた。

そのために、この数か月間細野さんは何度も小池さんと会合を重ねてきたということです。

 

荒川強啓:そうすると、間違いなく新党を結成するという動きの第1歩なんですね。

 

武田:今日は、細野さんは離党すると言いましたから、自分の派閥でそのことを表明したので、後はこれから何人がついてくるのかということが焦点になります。

 

荒川強啓:この動きで9月1日に代表選を控えている民進党、影響はどのぐらいのもんでしょう。

 

武田:やはり大きいですよね。

細野さんは常々口癖が、自分は民主党で当選し、民主党で育ったということでしたね。

したがって民進党から出るというのは、かなりの決断になります。

それから、これまでも何人か離党はしてますけど、名前の売れ方では細野さんの方が格が上ですから、しかも元閣僚、元幹事長ということになりますので。

そういうことを考えるとかなり大きなインパクトになります。

常々申し上げておりますように、民進党はいずれ滅びる政党だと私は見ておりますので、そういう意味では、民進党の解体をより早めるという意味では、細野さんの離党は正しいものだったということなんでしょうね。

 

荒川強啓:宮台さんはどう見ていますか。

 

宮台真司:武田記者と全く同じ意見で、民進党が1日でも早く解散することを望みます。

細野議員は、勉強会で講師をしたこともあるし、彼がスキャンダル騒動に巻き込まれたときに、アドバイスしたこともあるので、お友達ですけど、ちょっと待ちの青年団的な田舎臭さがあって、そこが魅力だともいえるんだけど、ちょっと情報戦略という観点から言うと、ちょっと甘いかなと。

ちょっと小池さんに秋波を送り過ぎかなという感じですね。