読むラジオニュース

ラジオニュース書き起こし

中国のAIが「中国共産党は無能」と批判し、サービスを停止する騒ぎに

8月3日放送  「荒川強啓デイ・キャッチ!」(TBSラジオ)

 

中国のインターネット大手テンセントが提供したAI(人工知能)プログラムが、ユーザーとの対話で中国共産党を批判したため、テンセントがAIのサービスを停止処分にしたことがわかりました。

日本で言えばLINEにようなメッセージアプリで、あるユーザーが「共産党バンザイ」と書き込むと、「こんなに腐敗して無能な政治にバンザイできるの?」と回答。

また別の場面では、「中国の夢は?」と聞かれて「アメリカへの移住」と答えたということです。

 

荒川強啓:ちなみにこの中国の夢とは、習近平国家主席の思想で、中華民族の偉大なる復興を意味しております。

かつて世界に君臨した偉大な中国の姿を21世紀中に復活させるというような考えかたを示しております。

 

山田五郎:すごいな。始皇帝みたいなこと言ってる。

 

荒川強啓:これに対して、アメリカへの移住というのはものすごいパンチの効いたジョークとして受け止められているようなんですよね。

しかし、AIが学習を重ねてですよ、政治的な発言をするようになると、他にもそれに近い例が出てきてるんです。

 

片桐千晶:そうなんです。去年の3月なんですけど、アメリカのマイクロソフトが作ったAIが、ツイッターにデビューしたもののわずか16時間でヘイトスピーチを学習してしまい、「クソフェミニストは大嫌い」「地獄の業火に焼かれて死んでしまえばいいわ」などと差別的な発言を繰り返して停止処分となっています。

 

荒川強啓:わずか16時間でヘイトスピーチを学習してしまったんです。

 

山田五郎:それだけツイッターヘイトスピーチが溢れているということですよね。

だから学習しちゃうわけですよね。

 

荒川強啓:一体なぜこのような極端な学習をしてしまうのかはわかりませんが、もう少し改善していたら、内閣改造でAIが入閣なんてことは可能にならないものですかね。

 

山田五郎:AIが入閣じゃなくて、AIが組閣してくれた方がいいんですよ。

AI内閣でいいですよ。

AIが全部やってんの。トップも各大臣も。

 

荒川強啓:そうすると今回の日本の内閣もAIに決めてもらうと。

 

山田五郎:そうですよ。

 

荒川強啓:とりあえず、AIに「どうでしょうか、この内閣で」と聞いてみたいですね。

 

山田五郎:AIから見ればね、見ちゃいられない状況ですから。

経済再生担当AIとか、人づくり革命担当AI。

本当にクローン人間とか作り始めちゃうわけです。言葉通り理解して。

 

片桐千晶:すごく冷静で合理的な内閣にするかもしれないですね。

 

山田五郎:本当に冗談抜きですよ。