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高齢者のがん治療、その実態  朝刊読みくらべ

8月9日放送 「森本毅郎・スタンバイ」

 

産経新聞の一面ですが、

がんと診断された75歳以上の高齢者は、手術や抗がん剤などの治療を行わない例が多いことが国立がん研究センターの調べで分かったという記事です。

それによりますと、年齢ごとの治療法について経年分析をしたのは初めてだそうですが、集計によるとがんと診断された患者の平均年齢は徐々に上がっていまして、

27年は68.5歳になったそうです。

75歳以上の患者の割合も27年には36.5%にあがりました。

ただ、高齢の患者は糖尿病とか高血圧などの持病もあったりして、全身の状態が悪かったりするもんですから、若い患者と同じ治療を行うことは難しいとされている。

その結果、27年に早期の状態であるステージ1の大腸がんと診断された40歳から64歳の患者では、9割以上が手術や内視鏡の治療をしたんだけれど、75歳以上では3倍に近い4.6%、85歳以上では18%で手術や抗がん剤の治療は行わなかった。

こういう記録が出てきてるんです。

しかし読売新聞は、これも一面のトップで取り上げてるんですが、

85歳以上のステージ4の人の例を出してるんですよ。

これはもう相当進んじゃってる85歳でしょ。

いきなりそこに行かないで、75歳から85歳に至るまでの人たちがどういう治療を受けているのか、あるいはどういう意識を持っているのか、そこのところをもう少し細かく出してもらわないと、極端から極端にいかれても、実態がもうひとつ浮かび上がってこない。

病院のせいなのか、個人のせいなのかもわからない。

という記事です。