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北朝鮮リスク市場警戒 朝刊読みくらべ

8月10日放送 「森本毅郎・スタンバイ」

 

日本経済新聞の一面ですが、

北朝鮮リスク市場警戒という記事です。

世界の金融市場が、アメリカとの軍事衝突を警戒する北朝鮮リスクに神経質になっているという記事です。

安全資産とされる円が買われて、円相場は2か月ぶりの水準に上昇、

日経平均は一時335円も安くなってしまいました。

北朝鮮の行動については、市場はこれまであまり反応しなかったんですね。

ところが今回は攻撃対象がグアムという具体的な名前が出てきたほか、

政策運営の行き詰まりが目立つトランプ氏が、得点稼ぎで北朝鮮に厳しく出るという見方が浮上して、実際にアメリカでは北朝鮮の軍事行動を支援する世論調査も出てきた。

こういう雰囲気の変化で、市場が危険レベルを一段階上げたように感じられるという分析も出てきています。

ところが、産経新聞の一面

リスク高まる

なんですが、米朝衝突のリスクはトランプリスクだという記事。

なかなか面白いですね。

北朝鮮はこれ以上アメリカにいかなる脅しもかけるべきではない、さもなければ北朝鮮は炎と怒りに見舞われる、とトランプさんが言った。

これは金正恩体制顔負けの言葉で、軍事行動に踏み切る意思を明言したんだ。

他国から軍事攻撃を仕掛けられたというわけでもなくて、脅しをかけられただけなのに報復を言及するというのは極めて異例だ。

こういうふうに言って、トランプさんの行動を疑問視する声は党派を超えて広がっている。

つまりトランプさんの不用意な発言で動揺が広がって、誤解と誤算による米朝の衝突が現実的なリスクになってるんだ。

トランプ悪いという記事。

なかなか面白いと思います。