内閣改造人事 そのポイントは? 朝刊読みくらべ
8月3日放送 「森本毅郎・スタンバイ」(TBSラジオ)
内閣改造が今日行われますが、もうすでに顔ぶれが出そろってしまいました。
注目は、岸田さんと野田さんですね。
毎日新聞が書いているんですが、
岸田外務大臣は、今度は自民党政調会長に内定しているということです。
これは内閣支持率が急落した安倍さんにしてみると、
政権維持のために岸田派の協力が必要となった結果、
政権内で岸田さんの存在感が急上昇した。
で、足場を築くかたちになったと書いています。
首相は、7月20日に岸田さんと会談したんですが、
その時には外務大臣になってくれと言ったんですけど、
岸田さんの望む党3役ポストへの起用を受け入れざるを得なくなってしまった。
そして、岸田派にも大きく配慮して、今回林さん、小野寺さん、上川さん、松山さんの4人入閣ということになったと。
朝日新聞が書いていますが、
党3役として首相の意志に従うのか、それとも閣外に出たことで独自色を出すのか、
早速問われるけれども、閣僚経験者はこう言っています。
「岸田さんは禅譲を狙って閣内にいた時よりももっと踏み込んで首相を支えるんじゃないか」
それから、その朝日新聞が書いている野田さんですが、
「私の足場もあるところで、十分ご配慮いただいた。ありがとうございます」
と言っていて、総務大臣を引き受けるというんですけど、
やはり安倍さんにしてみると、自分と距離のある野田さんを引き込ん置こうということです。
逆に野田さんは閣僚として発信をする機会は増えるけれど、首相への批判的な姿勢との整合性はどうなるのか。
これが問われると言っています。
今回、全然立場がなかった石破さん、まさか野田さんの入閣について、
「受けるとは思わなかった」
と言っているそうで、石破さんちょっと孤立ぎみ。