加計学園の疑惑を受け民進党が国家戦略特区制度停止法案を参議院に提出 TBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ」
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民進党は今日国家戦略特区制度を停止する法案を参議院に提出しました。
加計学園の獣医学部の新設計画には特区制度が活用されていて、総理大臣官邸側が文部科学省に圧力をかけた疑惑が浮上しています。
これを踏まえ法案では、これまでの事業の指定の取り消しなど抜本的な見直しを義務付けています。
具体的には、特区の新規指定を当面停止、すでに実施されている事業に関しては、法律の施行後2年をめどに国際競争力や経済活動への寄与の観点から見直しを進めるとしています。
法案を提出した民進党の大串議員は加計学園問題を念頭に「特区制度は注意深く運用しなければ、規制緩和した一部の事業主を過度に守ることになりかねない」と説明しています。
近藤勝重:今の政権サイドは怪文書呼ばわりして、今までのらりくらり来てるわけですけど、怪文書というのは要するにでたらめな文書だという意味ですよ。
でたらめだということを一つでも証拠として挙げたかというと挙がってないんですよ。
その作業をやらずして、いくら怪文書扱いしたって、公平に見ると攻めている方が本当のことを言ってるなということになるわけですよ。
前川発言というのは正しんじゃないかと。
それを裏付けるいろんな話も出てきているわけですから。
それでも、言葉だけで何の証拠も出せないとなると、これが深刻だと思うのは、国会というのは最高機関だというのは憲法で決まってるんですよ。
ところが最高の機関ではなくなりつつあるというのは、どうしてかというと、国会がいつしか与党の党首そのものが権力者になってきたんです。
それで国会が最高機関じゃなくなる、ということはある種国会までが私物化されかねないわけです。
私物化されかねないのをどうやってチェックするかといったら、党首そのものの知見とか思慮とかあるいは自制心とかそういう全人格が問われてくるわけです。
そういう点でも、今起きている問題というのは、安倍さんはそれなりに答えなくちゃいけないのと同時に、「調べたけれど確認できない」こういう返事が多いですよね、答弁に。
それってどうよって話なんです。
つまり、調べたけれど確認できないというのは欠陥があるからできないわけです。
それを認めているに等しいわけです。
欠陥があるから確認できない。
ところが民主主義の制度と言っても、国会の制度と言っても、人間のやることはいろんな過ちがあるんだから、調べたら欠点があるのが分かるシステムをちゃんと構築しておきなさいというのが本来の制度なわけです。
調べてもわからないってお手上げ状態ですよ。
にもかかわらず開き直ってるわけですよ。
この異常な実態、ここは野党が攻め込まないと。
このまま逃げ切っちゃったら、厄介なことになりますよ。
国会が終われば忘れられる、それを狙っています。
これから国会が終わるまでの10日間が勝負です。